かつてこちらの歯科医院には、スタッフの誰もが口をつぐむ「お局問題」が存在しました。
週に数日勤務のパート歯科衛生士Mさんが院内を仕切り、院長でさえも意見を言えない状態。
主任歯科衛生士の木村さんも「Mさんに睨まれないことに神経を集中させる」ようになり、いつも院内は暗い雰囲気に包まれていたといいます。
「ある日、これまで積み重なってきたことに加えて、ある出来事が引き金となり我慢の限界がきて、院長に『辞めます』と告げたんです。なぜ自分があのような態度を受けなければならないのか分からず、もう耐えられませんでした。」
松本が取り組んだ“院内改革”
転機となったのが、合同会社デクモの松本の参画でした。
木村さんは、初めて会ったときの松本の印象を“隙がなくて怖い人なのかと思った”と振り返ります。
しかし松本は、誰も言えなかった課題を冷静かつ論理的に指摘し、改善に向けて具体的な提案を行いました。

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「松本さんはMさんに対しても怯まず、意見をはっきり伝えていました。その姿勢に、Mさんも自分の主張が通らないと感じたのでしょう……最終的に『自分が辞める』と言い出したんです。」
松本は決して誰かを追い詰めたのではなく、あくまで医院全体の最適化を目指して対話を続けただけ。結果として、長年の課題が動き始めました。
暗い職場が、患者に褒められる医院に
松本の関与以降、医院の雰囲気は一変しました。
「どんよりしていた院内が、明るく活気に満ちた場所になりました。患者さんからも『雰囲気が良くなりましたね』と言われるようになったんです。」
スタッフ間のコミュニケーションも改善し、以前は見られなかった雑談や笑顔があふれるようになりました。定期ミーティングもみんなが安心して意見を出し合える環境になりました。院長もまたスタッフや患者さんとの会話を楽しむようになり、医院全体がポジティブに変化したのです。
職場への残留、そして主任歯科衛生士としての成長
一度は退職を決意した木村さん。
しかし今では、主任として医院を引っ張る存在へと成長。

「松本さんと一緒に臨床に立った2年間は、私にとってプラスでしかありませんでした。患者さんとの接し方やコミュニケーションの大切さを間近で学び“これで合っているのか”と不安だった手技の指導も受けることができたことで、仕事への大きな自信につながりました。」
特に印象に残っているのは、患者さんのSRP(歯周病の治療)やスケーリング実習の時間だといいます。
松本は単に技術を教えるのではなく、「なぜその動作が必要なのか」「患者さんにとってどんな意味をもつのか」を常に言語化して伝えてていました。
その一つひとつの助言が、木村さんにとって“技術を磨く楽しさ”を思い出させてくれたといいます。
「臨床の面でも松本さんは本当にすごい方でした。
患者さんへの対応や施術中の姿勢、声のかけ方など、細やかな配慮の積み重ねが“信頼”につながるのだと実感しました。あの時間は私にとって宝物です。これまでお手本となる主任と出会ったことがなく、主任として何を求められているのかも分からず苦しんでいた私の気持ちを汲み取ってくださった。松本さんは院長を交え“このクリニックで求められる主任像”を一緒に可視化してくれたことで、安心して前へ進むことができました。」
これからの展望
木村さんは、松本の存在を「外部コンサルタントを超えた伴走者」と表現します。
医院の課題を一緒に解決し、スタッフが前向きに働ける環境をつくり上げた経験は、医院にとって大きな財産となりました。

「以前は毎日がお通夜のようでしたが、今はスタッフそれぞれが院内での役割を理解し目標をもって働いています。松本さんがいてくださったおかげで、私自身も主任として成長できました。」
同じ悩みを抱える経営者へ
人の問題は、経営者一人の力では解決が難しい場合があります。
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