― 2026年、新たな節目に寄せて ―
2026年が始まりました。
年女として迎えるこの一年、
新年最初のブログでは、私自身の原点でもある
「キャリア」について、少し立ち止まって振り返ってみたいと思います。
意図しない出来事の連続から生まれた問い
意図しない出来事の連続だった自分の人生を振り返ったとき、
「他の人たちはどうなのだろうか」
そんな問いから、私はキャリアについて深く考えるようになりました。
12年前。
労働者を取り巻く環境や、多様な働き方への理解、制度設計は、今ほど整っていなかった時代です。
当時3歳だった息子は、小児がん治療後のサバイバーで、月に数回の通院が必要な状況でした。
私は週3日程度のパート勤務として復職しましたが、出産前は歯科衛生士主任としてスタッフを牽引し、多くの患者さんを担当していました。
一方で、通院等への配慮が必要な働き方の中では、
継続性が求められる業務を任せることが難しい
という判断がなされ、歯科衛生士としての専門性を十分に発揮できない期間も経験しました。
大好きでたまらなかった歯科衛生士という仕事。
結果を出し、評価されることをがむしゃらに続けてきたからこそ、
先が見えない感覚は、静かに自信を削っていきました。
キャリアブレイクと、自己効力感の回復
約3年のキャリアブレイクは、まるで浦島太郎のようでした。
後輩は第一線で活躍し、業界誌には新しい知識や技術が並ぶ。
「自分だけが取り残されたのではないか」
そんな不安を抱えながらも、少しずつ現場との接点が戻ってきます。
「空いている時間だけでも、ぜひ手伝ってほしい」と声をかけてくれた歯科医師。
「また会えて嬉しい」と喜んでくれた患者さん。
弱音をすべて受け止めてくれた親友。
それら一つひとつがきっかけとなり、
私は少しずつ自己効力感を取り戻していきました。
「私はもう大丈夫。どこに身を置いても、やっていける」
そう思えた先に選んだのは、
逃げではないポジティブな転職。
求められる役割のある環境で経験を重ね、
職場内キャリアアップやスタッフマネジメントにも関わるようになりました。
なぜ、独立という選択をしたのか
こうした経験を通じて強く感じたのは、
多くの職場課題が「個人の問題」として処理されてしまうことへの違和感でした。
立場や組織構造、暗黙のルール、対話不足。
それらが絡み合い、本来は防げるはずの疲弊や離職につながっている。
「立場や組織に縛られず、
経営者も働く人も、
そして一人ひとりの人生それぞれが、
今この瞬間に納得感を持って前へ進める」
そんなキャリアの伴走者でありたいと考え、
キャリアコンサルタント資格を取得。
転職と意図的なキャリアブレイクを経て、独立・起業しました。
DeCMOの支援について
DeCMOでは、歯科医療の現場を中心に、
- 経営者とスタッフそれぞれの思いや制約を整理し
- 対話を通じて相互理解を深め
- 現場で機能するキャリアと人材マネジメントの仕組みづくり
を支援しています。
誰かが我慢し続ける組織ではなく、
悪者をつくらず、
現場が前に進むための支援を。
これまでのすべての経験を糧に、
私は今も現場に伴走し続けています。
2026年に向けて
年女として迎える2026年。
これまで以上に、多くの対話と出会いを大切にしながら、
現場と人に向き合っていきたいと考えています。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
合同会社DeCMO
代表社員 松本優季
