歯科衛生士向け 接遇力向上研修

7月某日、奈良県あやめ池にある上田デンタルクリニックにて、歯科衛生士を対象とした接遇力向上研修を実施しました。
今回のテーマは【患者満足度を高めるための振る舞いと対応力】
診療技術だけでなく、患者様が「また来たい」と思える安心感や信頼感をどう生み出すか。
それを日々のふるまいや言葉がけの中で、どのように実現していくのかを皆で見つめ直す時間を共有しました。


「患者様が求める接遇」を自分の言葉で考える

参加してくださったのは、ベテラン・中堅・若手と、立場もキャリアも異なる3名の歯科衛生士さんたち。

まずは、自分自身の棚卸しからスタートしました。
これまで大切にしてきたこと、仕事への向き合い方、得意なこと・課題と感じていること──。
自分を見つめ直す時間を通して、それぞれが「自分らしい接遇とは何か」を言語化してくださいました。


それぞれの背景と、今の思い

  • 長く臨床経験を積まれてきた方:「変化に対応するのに時間がかかる」と言いつつも、院長先生のフィードバックを前向きに受け取り、学び続けたいという真摯な姿勢を見せて下さいました。
  • 子育て中の中堅層の方:かつて一緒に働いた先輩の姿に感銘を受け、共感力を大切にして日々の業務に取り組まれていました。プライベートでは美容にも関心があり、そうした興味も患者様との会話のきっかけになっていると話してくれました。
  • キャリアの浅い若手の方:歯科衛生士歴の短かさから、個人としてまだ自信が持てず不安な思いを抱えながらも、「チームで協力しながら働くことを大事にしたい」という強い意志を語ってくれました。

「自分の大切にしていること」と「求められる役割」

今回の研修では、「一人の歯科衛生士として大切にしていること」と「クリニックの一員として果たすべき役割」の共通点を探していただきました。

共通点が多い人は、それをさらに磨くことができますし、少ないと感じた人も、意図を持って取り組むことで必ず近づいていけます。

自分の中にある「すでに持っている強み」に気づき、自信をもって臨床の場でそれらを活かすきっかけになれば嬉しいです。


次回に向けて

次回は、実際の現場での実地スキル研修を予定しています。
今回の振り返りで見えてきた「自分らしい接遇」に加え、歯科衛生士としての技術や所作の見直しにも取り組む予定です。

患者様とのやりとりの中で「どう振る舞うか」だけでなく、
「どう触れるか」「どんな手順で進めるか」といった実技の細部にまで意識を向け、
上田デンタルクリニックらしいケアの形を、チームで磨いていきたいと思います。

皆さんのさらなる成長が、今からとても楽しみです。

講師:松本

第二回 歯科医療従事者のキャリアセミナー

『今年はやらないの?』『ぜひまた開催してほしい!』
そんな嬉しいお声を多くいただき、昨年に続き、第二回「歯科医療従事者のキャリアセミナー」を2025年6月26日(木)大阪市中央公会堂内会議室にて開催いたしました。

今年も歯科衛生士の皆さまを中心に、人事マネジメント職の方にもご参加いただきました。そのうち約3割は昨年も参加されたリピーターの方々、キャリアコンサルタント資格所有者であり、本セミナーが大切にしている“継続的な学びや対話の場”として捉えていただけていることを実感しました。ご多忙の中ご来場くださった皆さま、ご協力いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。

今年のセミナーのテーマは、
「お互いに選び選ばれる時代へ!納得できる職場・人材選びの新常識」

雇う側・働く側の一方通行ではなく、
「相互理解と納得感のあるマッチング」こそが、これからの歯科医療現場に求められる人材戦略であるという視点から、
キャリアの見直しや職場選び、人材育成の考え方を深める内容としました。


【対話と気づきに満ちた一日】

会場には、人材育成やマネジメントのほか、医院経営に携わるポジションの方も多くいらっしゃり、お互いの立場や経験に共感し語り合う姿があちこちで見られました。

参加者の皆さまの真剣な表情
  • 「自分の当たり前」が他人には新鮮だったという発見
  • “選ばれる人材”よりも“納得して選び合える関係”への共感の広がり
  • 自院の採用や育成に取り入れてみたいという前向きな声

など、それぞれの立場で“選ぶ視点・選ばれる視点”を再確認する場となったことです。

【第二回ならではの新たな試み】

また、今回のセミナーでは、第二回ならではの新たな試みとして、
労働者派遣事業を行う 株式会社アズライトリング 代表・猪嶋 憲 氏をゲストスピーカーにお迎えし、キャリア支援の現場と歯科医療の現場をつなぐコラボレーションセッションを実施しました。

人材紹介・派遣という立場から見える「選ばれる人・職場の共通点」や、
採用・就業支援の現場で直面しているリアルな課題など、
歯科業界の内側だけでは得られない視点を交えながら、非常に実践的なお話をいただきました。

参加者と真摯に向き合う猪嶋氏

特に印象的だったのは、参加者との質疑応答の時間
「職場を選ぶ時のポイントは?」「就職・採用後のミスマッチにどう対応するの?」「直接雇用と派遣の大きな違いは?」など、参加者が現場で感じているリアルな疑問が率直に投げかけられ、猪嶋氏が一つひとつ丁寧に応答される姿が印象的でした。

このように、専門家と直接対話できる機会が、参加者にとって新たな視野を広げるきっかけになったのではないかと感じています。


【セミナーを通して伝えたかったこと】

今の、歯科医療の現場で評価されるのは、「優れた技術がある人」だけではなく、
“組織の一員として信頼される人”そして“組織に相応しいふるまいができる人”だと考えます。

そのためには、働く人自身が
「何を大事にして働きたいのか」「どんな職場で力を発揮できるのか」
を言語化し、まずは自己理解を深めること、そして業界全体の動向やそれぞれの職場についての理解を深めることが、選び・選ばれるという関係性の質を高め、自己実現の一歩に繋がっていくということ。

【これからに向けて】

このセミナーは、単なる情報提供やスキル講義ではなく、
一人ひとりが自分のキャリアについて考え、共有し、刺激を受け合う対話の場を目指しています。

参加者の皆さまの振り返りの中に、


『ゲームをしながら価値観を知るのはとても和やかな雰囲気で、且つ、自分と他人の価値観の違いを認識できるので、良いなと思いました。』
『人数的にも多すぎず、じっくりお話し出来、楽しかったです!』

といった声がありました。

今後も、歯科医療現場で働くすべての人が、
“納得して選び、選ばれるキャリア”を描けるような支援を続けてまいります。

講師/松本

グループワークを通じて相互理解が深まった参加者の皆さま