キャリアコンサルタント更新講習

2月9日にキャリアコンサルタント更新講習「ナラティヴ・アプローチに学ぶ身に付けたいカウンセラーの姿勢」を受講しました。

キャリアコンサルタントは、労働者の職業に関する相談に応じ、助言および指導を行うことを職務としています。相談者の話を傾聴しながら、言葉にできない思いや、表現しづらい気持ちに共感し、理解しようと努めることが求められます。

それはすなわち、カウンセラーは「無知の姿勢」をもって“いつも相手から教えてもらう”というスタンスをとり、専門的知識や社会的通念をいったんおいて、好意的関心を持って語りに耳を傾けるということでもあります。

講師の先生から「無知の姿勢」の意味を学び、仲間と意見や感想を出し合い、共に考え、理解を深める大切な1日でした。

相談者の概念や価値観は、その人自身にしかわかりません。カウンセラーが専門家の衣を着て、知ったつもりになって関わることは“一方的な依存の対象”になるか“自身の先入観や解釈を上から押し付けてくる嫌な人”になるかのどちらかだと思います。

相手の語り語れなかったもの、あえて語らなかったもの

目の前にいる相手との関係においては、専門家としての衣を脱ぎ去り、耳だけではなく同時に心も傾け、共に考えていくことが、本当の意味での支援につながると改めて感じました。

今後も、相談者に寄り添いこれまでのキャリアを尊重し、晴れやかな気持ちで自己実現の一歩を踏み出す支援ができるよう、引き続き研鑽を積んで参ります。

キャリアコンサルタント 松本